妊婦健診(1)

  • 2017.12.26 Tuesday
  • 20:27

妊婦健診の最大の目的は、

妊娠予後に影響を与え得る合併症を見つけ出すことです。

例えば切迫流産・早産、妊娠高血圧症候群、前置胎盤、胎児発育不全など。

また、妊婦健診のついでに赤ちゃんのお顔が見えたり、性別がわかったりすると楽しいですね。

 

妊婦健診で毎回行うのは、

体重測定、血圧測定、尿検査(たんぱく・糖)です。

超音波検査(エコー)も毎回行います。

従来は子宮底長・腹囲を測定することで、胎児の発育具合を評価していました。

その名残で母子手帳にも子宮底長や腹囲の記入欄があります。

しかし実際、子宮底長・腹囲測定にはあまり意味がありません。

母体の計測より、赤ちゃんの大きさをなんとなく(推し)測る程度ですから。

エコーでは、赤ちゃんの頭・お腹・太ももの骨など各パーツの計測を行い、推定体重を算出します。

どちらが赤ちゃんの発育具合を評価するのに適しているか、考える余地もありませんよね。

日本ではほぼ全ての医療機関で、妊婦健診の際には毎回エコー検査を行います。

ですので、母子手帳の記入欄こそ残っていますが、

医学的には、腹囲・子宮底長の計測は行う必要はないのです。

 

エコーではその他に、

初期には異所性(子宮外)妊娠や胞状奇胎、多胎(双子、三つ子・・・)など異常妊娠ではないか、

また子宮・卵巣の異常がないかなどを評価します。

最終月経から決定した分娩予定日が適切かどうかを判定することもポイントです。

中期以降は、流早産徴候を評価したり、赤ちゃんの向き(さかご?)を確認したり、

巨大児の疑いや発育不全がないかを評価します。

 

エコー以外の妊婦健診の内容は以下の通りです。

  • 7〜10週頃
    • 正常妊娠と診断出来たら、採血による血液型・感染症の検査、子宮がん検査
    • 感染症はB型肝炎、C型肝炎、梅毒、HIV、HTLV-1、風しん抗体検査など
  • 20週前後:子宮頸管長の評価と前置胎盤の有無の確認、クラミジア検査
  • 24〜26週:採血による妊娠糖尿病の検査
  • 35〜37週:おりもの(外陰部)の細菌検査
  • 38週頃〜
    • NST(ノンストレステスト)による赤ちゃんの健康状態の評価、
    • 内診による子宮口の開き具合・児頭の下がり具合の評価

 

妊婦健診の間隔の目安は以下の通りです。

  • 妊娠初期〜11週末までに3回程度
  • 12〜23週末:4週ごと
  • 24〜35週末:2週ごと
  • 36〜40週末:1週ごと
  • 41週〜:週に2回以上

 

日本の妊婦健診は、相当に手厚いものです。その手厚さにより、

日本の周産期死亡率(赤ちゃんの死亡率)・妊産婦死亡率の低さは世界トップクラスの水準を保っています。

 

大鳥居医院の妊婦健診では、条件さえ良ければ(尚且つ、混んでいなければ…)毎回4Dエコーも実施しています。

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